「娘に幸を」伝統の座敷びな 八幡浜真穴地区
きらびやかなひな飾りで長女の初節句を祝う伝統の「座敷びな」が愛媛県八幡浜市真穴地区で2日始まった。今年は2軒でお披露目され、市内外から訪れた見物客が春らしさをちりばめた力作を眺めていた。公開は3日午後10時まで。
座敷びなは江戸時代中期ごろに始まったともされる。家の一角や倉庫などに盆栽や石を使って庭園を作り、人形や料理を配置する。
八幡浜市穴井の中栄杏奈ちゃん(1)を祝うひな飾りは「湖畔の里」というテーマ。ひな人形のそばには日光を浴びて輝く湖が作られ、静けさが広がるような作品に仕上がっている。約50人がかりがかりで製作したといい、父の康雅さん(39)は「いろんな方に手伝ってもらい、立派にできた」と感謝していた。