正岡子規(1867~1902年)の生誕150年を記念し、子規が幼い頃に聞いた子守歌を詩にした「子規の子守歌」の碑を、松山城ロープウエー駅舎(愛媛県松山市大街道3丁目)に建立する計画が進んでいる。松山子規会や地元商店街でつくる実行委員会は15日、駅舎でイベントを開き、松山東高校書道部が揮毫(きごう)したPR用の書を披露した。
 碑に刻むのは、120年前の1897(明治30)年に発表された新体詩の一編。子規は前書きに「唱歌よりも里歌の方が情趣豊かに思われるのに、世に忘れられようとしている。幼い時に覚えながら忘れていた歌を老人から教わって書いてみると、実に面白く、口まねをして歌ってしまった」と記している。
 
 ねんねんやをころりや。
 ねんねの坊やは誰が子ぞや。
 お城の上の星の子か、
 南の海の河豚の子か。
 坊やを産んだ母の子ぞ、
 坊やを抱いた母の子ぞ。