南海トラフ巨大地震への備えや四国電力伊方原発に与える危険性などをテーマにした講演会が9日、愛媛県宇和島市弁天町1丁目の道の駅「きさいや広場」であり、高知大防災推進センターの岡村真特任教授(地震地質学)が「防災は事前対策がすべて。正しい知識を持つことが大切」と訴えた。
 市民団体「STOP!伊方原発・南予連絡会」と「原発いらんぜ 宇和島市民の会」が主催。市内外の約70人が参加した。
 岡村教授は宇和島市中心部の地図を示し「戦後の人口増加に伴い海を埋め立て市街地にしたことで、大きな被害が懸念される」と警鐘を鳴らした。また地震発生から約35分で3メートルの津波が襲来するが、最大の津波は約6時間後となる特徴を説明。「遠浅の海岸が要因」として、高台へ早急に避難し少なくとも半日は待機するよう呼び掛けた。
 10日午後1時半からは八幡浜市沖新田の道の駅「八幡浜みなっと」でも開催する。