ベストセラー小説「真田三勇士忍術名人 猿飛佐助」にゆかりのある愛媛県今治市中日吉町2丁目の常盤小学校で9日、6年生80人の卒業記念茶会があり、正義のために技を駆使した忍者のように、今後それぞれの得意分野で活躍することを誓った。
 猿飛佐助は大正期に大ヒットした講談本「立川文庫」に登場。常盤小の校区内には、文庫を創設した今治市出身の山田阿鉄ら山田一族の菩提寺があり、児童は総合的な学習の時間などで一族や文庫について学んでいる。
 茶会は常盤児童育成クラブが毎年開催。村上豊会長(75)が「猿飛佐助は善にしか忍術を使わなかった」などと紹介した後、茶道部の6年生6人が今年新調した佐助のはんてんを羽織り、お点前を披露。同級生たちは、表面に佐助の姿をかたどった特注の「猿飛佐助まんじゅう」とともに味わった。