ふるさとの愛唱歌にしようと、愛媛県西条市と市内の市民団体「『千の風になって』のまちづくり実行委員会」が「石鎚山のうた」の制作を進めている。作詩・作曲を西条とゆかりの深い「千の風になって」の訳詞・作曲者の新井満さんにお願いしようと、実行委の関係者らが27日、新井さんに約5000人分の署名を手渡した。
 実行委などによると、「石鎚山のうた」は、西条市を象徴するこれといった歌がなかったことから、出身者などがふるさとの情景を思い出すような歌を作ろうと2015年の春ごろから企画。
 誰に作ってもらうか検討した結果、西条市出身のテノール歌手秋川雅史さんが「千の風になって」を大ヒットさせたことや、新井さんもこの歌を縁に、イベントなどでたびたび西条を訪れていることなどから新井さんへの依頼を決めた。
 実行委は、15年夏から市内外で、新井さんに歌作りをお願いする署名集めを開始。市も石鎚山が市民にどれだけ親しみを持たれているかを分かってもらおうと、今年5月になって市内の小中学生約1800人に石鎚山への思いをアンケートに書いてもらった。