「自立できる経営体質に」 JR四国・半井次期社長が抱負
JR四国の次期社長に内定した半井真司専務(60)が24日、閣議了解を受けて香川県高松市の本社で会見し、人口減少時代を見据えて観光列車の充実や事業多角化で増収を図るなど「安定的に自立できる経営体質の構築に全力を尽くす」と抱負を述べた。
本業の鉄道事業では国の支援に基づく経営安定基金の運用益で赤字を補塡(ほてん)する状況が続いており、増収策として愛媛県内の予讃線で運行する「伊予灘ものがたり」など本格観光列車に力を入れる意向を示した。インバウンド(訪日外国人客)需要の取り込みも課題に挙げた。
半井氏は徳島県三好市出身で、1987年のJR四国発足以来、初の四国出身の社長となる。2010年6月に就任した泉雅文社長(64)は代表権のない会長に就く。6月24日の株主総会後の取締役会で正式決定し就任する。