国土交通省四国地方整備局長に6月21日付で就任した名波義昭氏(56)が13日、高松市の同局で会見し、南海トラフ巨大地震への備えとして、高速道路「四国8の字ネットワーク」の整備や河川、海岸の堤防耐震化を挙げ「着実に対策を推進したい」と抱負を述べた。
 全国に先行して人口減少や少子高齢化が進む四国の活力の維持向上には「交通や物流のネットワーク整備が必要。道路や港湾の整備で四国の有力企業の力をさらに引き出せる」と指摘。「海に囲まれている強みを生かす」として外国クルーズ船の受け入れ環境を改善する考えも示した。
 四国新幹線の必要性について、国交相が3月に決定した四国圏広域地方計画で「鉄道の抜本的高速化が長期的な検討課題」と位置付けたことを受け「(検討状況など)今後の動向を注視したい」と話した。