愛媛県は6日、松山市で人権啓発講座を開いた。NPO法人ジェントルハートプロジェクト(神奈川)理事の小森美登里氏は、子どものいじめ問題に関し「安心して相談してもらえる大人になることが大切」と訴えた。
 市町職員や教員ら約100人が聴講。
 小森氏は、高校でいじめ自殺した自身の娘の例を挙げ「しばらく様子を見る対応は間違っていた」と振り返り「いじめの初日に相談することはない。大人の耳に事実が届いたときには、心の傷は深くなっている」と強調した。「一日一日が地獄のようだという想像を巡らせなければ」と呼び掛けた。