全国いぶし瓦組合連合会(理事長・浜田成一菊間町窯業協同組合理事長、98社)の2016年度通常総会が9日、愛媛県今治市旭町2丁目の今治地域地場産業振興センターであり、会員制交流サイト(SNS)を利用して各産地との情報交換や連携を強化する本年度事業計画を決めた。
 地元の菊間町窯業協同組合や淡路瓦工業組合(兵庫県)、三州瓦工業協同組合(愛知県)などの4組合と全国の事業所から計約40人が出席した。
 浜田理事長は「ライフスタイルの変化などでいぶし瓦の需要は減少しているが、後世に残していくのは私たちしかいない。生き残っていくため、各産地と情報を共有していかなければ」とあいさつ。16年度の事業計画でフェイスブックのグループ機能を使い、各地の取り組みなどを共有できるネットワークを構築していくとした。
 20年以上いぶし瓦製造に従事し、専門知識を有した人が認定される瓦伝統制作士の授与式もあり、小泉製瓦(今治市菊間町浜)の小泉信三社長が認定証を受け取った。菊間町窯業協同組合からは17人目。