英国の人気小説「ハリー・ポッター」シリーズの最新刊「ハリー・ポッターと呪いの子」(静山社)の発売が解禁された11日、愛媛県松山市千舟町5丁目のジュンク堂書店松山店は2009年のオープン時以来の早朝販売を行い、待ちわびたファンにいち早く新作を届けた。
 静山社によると、シリーズ新作は8年ぶり。前巻から19年後が舞台で、父親となった主人公ハリーと子どもらの活躍を描いている。海田良二店長は「近年出版物が売れなくなっている中、起爆剤への期待が大きい」とし、約100冊を入荷。午前7時半~9時、店舗前で通勤客らにPRした。
 販売ブースに駆け寄った松山市の会社員(52)は「首都圏では早朝販売をやっていると聞いていたが、まさか松山でもやっているとは。夕方に買おうと思っていたのでうれしい」と満面の笑み。通勤途中の同市の看護助手(52)は「全巻を2、3回は読み直した。(新作を)待ち望んでいた」と声を弾ませ、購入した。
 棚を担当する鵜久森倫代さん(29)は「ハリー・ポッターシリーズは幅広い年齢層から人気があり、売り上げが期待できる」と分析。同店では店舗入り口付近に特設ブースを設ける。四六判、税込み1944円。