がん診療の先進的な取り組みをテーマにした市民公開講座が27日、愛媛県松山市春日町の県立中央病院であり、担当医師らが2012年に導入された手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」の活用状況や患者のサポートを解説した。
 病気や医療の正確な情報を知ってもらい、不安を和らげてもらおうと同病院のがん治療センターが開いており17回目。
 消化器外科の発知将規医師は、直腸がんについて「腹腔鏡手術は開腹より患者の負担が少ないが、長い器具を操作するため、小さなずれで思わぬ場所を切る欠点がある」と説明。ロボットは繊細な操作が可能で、神経や肛門の機能を温存しやすくなると述べた。