英国公使ハリー・パークスの宇和島来航150周年を記念したカッターレース大会が30日、愛媛県宇和島市坂下津の宇和島港坂下津岸壁であった。市内外から15チームが参加し、力を合わせて懸命にオールをこいだ。
 英国の伝統競技で市内でも盛んなカッターレースを通し、英国と宇和島の魅力を感じてもらおうと実行委員会が開催した。長さ約6メートル、幅約2メートルの艇にこぎ手6人とコックスの計7人が乗り、200メートルの直線コースをタイムトライアル方式で競った。
 出場者は時折強い風が吹く中、力を振り絞りゴールを目指した。途中、風にあおられたボート同士が接触する場面もあったが、好記録が出ると観客から拍手が起きていた。
 職場仲間と参加した同市伊吹町の公務員(23)は「想像以上の過酷さで腕がかなり痛かったが、みんなと協力して上々のタイムが出せたのでよかった」と話した。
 会場では英国名物の「フィッシュ・アンド・チップス」などを販売する飲食ブースが並んだほか、ミニゴルフ体験もあり、訪れた人は外国気分を味わっていた。