愛媛、広島両県島しょ部などを舞台に3月から7カ月間実施し、26日に閉幕した博覧会「瀬戸内しまのわ2014」によって押し上げられた入り込み客数は、9月末時点で約160万人に上ることが27日、両県のまとめで分かった。当初目標に掲げていた80万人の約2倍となっている。
 博覧会は両県の計13市町で開催。客数は、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんを招いた「しまなみ歌舞伎」などの特別企画や住民主体の自主企画の来場者数、博覧会波及効果による既存行事の増加分を集計した。
 愛媛分の客数(松山市、今治市、上島町)は約28万人。愛媛が重点を置いた自主企画イベントは、74件で約5万7000人が来場。今治市大三島町宗方の伝馬船競漕「櫂(かい)伝馬」の復活など、地域資源の掘り起こしにもつながった。