昔ながらの水産練り製品づくりを学ぼうと、全国蒲鉾(かまぼこ)青年協議会が14日、愛媛県宇和島市明倫町1丁目の宇和島水産高校で「蒲鉾塾」を開いた。全国の若手後継者らが宇和島特産のじゃこ天作りに挑戦した。
 全国各地の練り物産地で2年に1度開き3回目。県内初開催となる今回は、北海道から九州までの20~40代の会員約30人に加え、宇和島水産高水産食品科3年の14人が高校生では初めて参加した。宇和島蒲鉾協同組合に所属するベテラン職人が講師役を務めた。
 協同組合の協力でホタルジャコや市内ではあまり見かけない北海道産のカジカなど約10種の魚を用意した。参加者は数班に分かれ、手際よく魚をさばいてすり身を準備。午後からはあら熱を取った材料を木枠を使い形を整え、約180度の油でふっくら揚げた。
 水産高の生徒(17)は「職人の細かな技術を間近で見られ勉強になった」と話した。