国内で初めて人工哺育によって成長したアフリカゾウの「媛」(雌)が9日に10歳になるのを前に、愛媛県砥部町上原町の県立とべ動物園で誕生会があり、大勢の家族連れらがお祝いした。
 園によると、媛は2006年に誕生。母親のリカが子育てをしなかったため、飼育員に育てられた。現在はリカ、妹の「砥愛(とあ)」(3歳)と仲良く暮らしている。
 誕生会では、来場者を代表して同町の5歳と2歳の姉妹が、サツマイモやイチゴ、ミカンなどを使った特製ケーキをプレゼントした。媛は、砥愛と一緒に鼻を伸ばして受け取ってぺろり。5歳の女の子は「(媛を)見られてうれしかった。元気に育ってほしい」と笑顔で話していた。
 訪れた人たちは姉妹ゾウの愛らしい姿を見守ったり、カメラに収めたりしていた。