愛媛県立とべ動物園(砥部町上原町)は8日、5月に京都市動物園から搬入された9歳のヤブイヌ2頭が6月6、7の両日、相次いで死んだと発表した。園は高齢に加え、環境変化によるストレスで体力が低下し、感染症にかかったとみて死因を調べている。
 2頭はケンタ(雄)とコモモ(雌)。搬入以来、異常は見られなかったが、6日朝に飼育員が寝室で死んでいるケンタを発見。その後、コモモは食事を受け付けなくなり、翌7日に死んだ。解剖で2頭とも腸に炎症が見つかり、出血が確認された。
 園はストレスがかからないよう京都市動物園とほぼ同じ餌を与えるなどし、当初は警戒していた2頭も次第に慣れ、5月19日から一般公開も始まっていた。