方言に親しんでもらう図書館講座「聞こや、話そや、伊予のことばを」が22日、愛媛県松山市湊町7丁目の市立中央図書館であった。研究者の講話や「おはなし会」があり、約20人が方言に理解を深めた。
 市教育委員会など主催。講師で愛媛大法文学部の清水史教授(日本語学)は夏目漱石の小説「坊っちゃん」に登場する方言「なもし」について「共感を求めて呼び掛ける言葉。実は自分より目上の人に使う」と解説。愛媛の方言の特徴を「響きが穏やかで柔らかく『じゃけん』など独特の語尾があり奈良や平安期の古語が生きている」とした。