愛媛県宇和島市津島町の岩松川河口で、早春の到来を告げるシロウオ漁が最盛期を迎えている。寒風が吹きすさぶ中、水揚げされあめ色に輝くシロウオ。31日に河川敷で開催する恒例の「津島しらうお&産業まつり」を前に、網を引く漁業者の手に力がこもる。
シロウオは体長4センチほどのハゼ科の魚で、産卵のため厳冬期に満ち潮に乗って川を遡上する。地元では「しらうお」とも呼ばれ、躍り食いやかき揚げなどで食される。
21日は、代々漁を担う2軒が並んで川に入った。同市津島町高田の松浦紀江さん(67)、和也さん(44)親子は知人の手を借りて作業。漁は2月中旬まで続く。