愛媛県松山市安城寺地区の秋祭り行事「川狩り」の体験授業が22日、松山市安城寺町の久万川沿いの専用プールであり、地元・久枝小学校の4年生113人が地域の伝統行事について学んだ。
 川狩りは、神社の石段の下で動かなくなったみこしを川で洗い清めると動くようになったという伝承が由来。1967年ごろまで久万川で行われていたが、河川の汚染で中断。専用プールが整備された2000年に復活した。
 授業は、大人しか参加できない秋祭りを体験するとともに、環境問題を考えるきっかけにしようと04年度から実施。児童は地元の保存会・安勝会の協力を得て、事前にペットボトルや竹、ビニールテープでみこしを作り、伊勢節の練習に取り組んできた。
 22日は肌寒さを感じる曇り空の下、4クラスが順番に「行くぞ!」の掛け声で手製のみこしを持ち上げ、水深30センチほどのプールを1周。みこしを担ぎ上げた児童に、見守った児童らが力いっぱい水を掛けていた。安勝会による実演もあった。