2014年6月に愛媛県立とべ動物園(砥部町上原町)で生まれた雄のカリフォルニアアシカ「愛之助」が、約1カ月前から母親から離れて離乳のトレーニングをしている。当初は餌の魚に口をつけず、担当飼育員を心配させたが、今では給餌を待ちわびるほどに成長。2月半ばごろまで訓練を続け、仲間の元へ戻す予定だ。
 担当飼育員の松浦友貴さん(45)によると、14年12月17日、母乳で育っていた愛之助を母親から離すためペンギン舎室内展示場に移動させた。餌の生きたアジを与えると、興味を示して追いかけるものの、食べるまでには至らず、やきもきする状態が続いた。
 初めてアジをのみ込んだのは、離乳トレーニングを始めてから半月余りが経過した1月3日。「離乳に失敗して死んでしまうこともあるので不安があった。思わず叫んでガッツポーズしました」