愛媛県立とべ動物園(砥部町上原町)で22日にカリフォルニアアシカの雌の赤ちゃんが誕生し、27日、報道陣に公開された。体をばたばたと動かしながら元気よく鳴き声を上げたり、ミルクを飲んだり愛らしい姿を見せている。園のアシカでは27年ぶりに人工哺育(ほいく)をしており、一般公開は7月中旬以降の見込み。
 園によると体長約50センチ、体重約7キロ。雄のジロー(29歳)と雌のナナミ(11歳)の子どもで、22日午前7時40分ごろ、アシカ舎で雨に打たれて鳴いているのを職員が発見した。同日早朝に生まれたとみられる。
 初産のナナミが赤ちゃんに近づかず育児しようとしなかったため、主任の高市敦広さん(46)を中心に、園の旧公舎にある浴槽で人工哺育を実施。初めは口から管を入れてミルクを飲ませていたが、3日目からは自力でほ乳瓶のミルクを飲めるようになり、現在1日4回、計700ミリリットルほど与えている。