アフリカ5カ国の教員や教員指導者12人が6日、愛媛県松山市下伊台町の旭中学校を訪れ、電力をテーマにした理科を2年生26人に教えたり、授業を見学したりし、自国で生かせる技術がないか考えた。
 国際協力機構四国支部が10月19日~11月13日の26日間、徳島県鳴門市の鳴門教育大と協力し、ガーナやナイジェリアなどから教職関係者を招き、徳島県の小中学校などを視察している。旭中の教諭が同大大学院で学んでいることから来校した。
 実践授業では、マラウイ出身の高校教師ヤヤ・リチャード・ピチェスさん(41)が教壇に立ち、500ワットと900ワットの電気ポットを例に「おなかがすいているとき、どちらを使ったら早くお湯が沸くか」と問い掛け。電熱線で水を温める実験で、消費電力が大きいほど水温が上がる関係性を証明し「900ワットの方が発熱量が高い」と笑顔で結論を語った。