金属部品加工のツウテック(愛媛県東温市)がアーチェリー競技の的紙を留める専用ピンを開発した。同社によると、専用ピンはこれまで海外製しかなく、国内メーカーの商品化は初めて。金属加工の技術を駆使して刺しやすさや的の保持力を追求しており、東京五輪・パラリンピックでの採用や海外輸出を目指している。
 開発したのは、長さ3センチと1センチの計3本のピンを組み合わせて的紙がずれたり破れたりするのを防ぐ「テックピン」。持ち手部分に直径2センチの指入れ穴があり、抜き刺ししやすいよう工夫を重ねた。2015年10月の発売から3000個を売り上げ、今後は年1万個を目指す。
 海外展開も見据え、アーチェリー界で国際的な知名度がある用具メーカー・ショップ「渋谷アーチェリー」(東京)と独占販売契約。価格は8個入り1296円。