高齢者に必要なサービスや支援をコーディネートする専門職「ケアマネジャー」でつくる愛媛県介護支援専門員協会が21日発足し、松山市上野町の県生涯学習センターで第1回総会が開かれた。会員の相互連携を図り、ケアマネジメントの向上を目指す。
 協会によると、県内には県単位の同専門員の団体がなく、ほかの職能団体と組織レベルで対話できていなかった。専門員有志が2015年6月に設立準備委員会を立ち上げていた。
 総会には県内の専門員ら約500人が出席。役員を選出したほか、事務所を県医師会に置くことを決めた。研修開催や業務内容の実態把握などの事業計画も承認した。
 会長に就任した松山市基幹型地域包括支援センターの矢川ひとみ主任介護支援専門員は「個々で行政を動かすのは難しいが、組織なら意見を提言し、世論に訴えることは可能だ。ケアマネジャーの質を上げ、役割を認めてもらいましょう」と決意表明した。