コウノトリ・ツルの「見守り隊」委嘱式 西予 マナー向上図る
秋から冬にかけて飛来するコウノトリとツルの保護活動に対し理解を広めようと、愛媛県西予市は31日、率先してマナーの向上を図る「見守り隊」を結成した。メンバーとなった地元住民10人が今期、300メートルより近づく人に注意喚起したり、訪れた鳥の記録をしたりして活動する。
市内には、昨シーズンにナベヅル約60羽が約2カ月にわたって滞在。今期も31日時点でナベヅル7羽が確認されており、多くの飛来が期待されている。
「見守り隊」は2010年に一度立ち上がったが、本格的に組織したのは今回が初めて。市が宇和地域の区長の推薦を受け、60代を中心に委嘱した。
委嘱式では、そろいのジャンパーや双眼鏡などが貸与され、早速現地で鳥がいないか確認した。隊長を務める宇都宮政人さん(68)は「住民の協力を得ながらずっと活動を続けていきたい。飛来地として定着すれば」と笑顔で話した。
隊員の任期は17年3月末で、来シーズン以降も続けるという。