セキ(愛媛県松山市、関啓三社長)は6日、新事業として、食品や医療用品の包装パッケージなどで環境に配慮した印刷が可能な「水性フレキソ印刷加工事業」を始めると発表した。約30億円を投資して伊予市下三谷に新工場を建設し、2017年10月の稼働を目指す。
 セキによると、水性フレキソ印刷は軟らかい樹脂板で版をつくり、フィルムなどの薄い製品にも印刷が可能な技術。同分野の製品では現在、グラビア印刷という方法が主流だが、インクに揮発性有機化合物(VOC)を含んでいるため環境負荷が高いとされ、VOCをほとんど含まない水性フレキソ印刷への移行が進んでいるという。