最先端のタンパク質研究などを発信する「プロテイン・アイランド・松山 国際シンポジウム2016」の一般向け体験セミナーが22日、松山市役所であり、愛媛県内の中高生ら約130人が最新技術を身近に感じた。
 愛媛大プロテオサイエンスセンターの林秀則教授が「タンパク質は20種類のアミノ酸が、ある決まった順番でたくさんつながったもの」と紹介。遺伝子がアミノ酸の順番を決め、タンパク質の設計図になっていると説明した。
 続いて、参加者はオワンクラゲの発光タンパク質を作る実験に挑戦。タンパク質の合成能力が高い小麦胚芽にアミノ酸や、設計図となる遺伝情報を加えて試験管の中で反応させた。
 新田青雲中等教育学校4年の男子生徒(16)は「化学に興味があり参加した。分かりやすい解説で楽しく勉強できた」と話した。
 一般向け体験セミナーは次世代の研究者を育成しようと、愛媛大や県、松山市などが2007年から実施している。