テロに備え 松山港で12機関合同訓練 連携を再確認
松山港での有事に備えるテロ対策合同訓練が13日、愛媛県松山市海岸通の松山港外港地区第1埠頭(ふとう)と周辺海域であり、松山海上保安部や松山西署など12機関の約110人が連携を確認した。
松山港港湾危機管理担当官で松山海保の篠崎雅由部長が「7月にバングラデシュで7人の日本人が犠牲になるなど、テロ情勢は一層厳しさを増している。未然防止と迅速な対処のため、各機関が連携を再確認してほしい」とあいさつ。
訓練は、テロリストが乗り込んだ外国船籍が入港した想定で実施した。負傷した乗組員を市消防隊員が救助し、松山海保部員が船内の安全を確認。入国審査中にナイフを持って逃走しようとした男を松山西署員が取り押さえた。爆発物処理や海上のボートで銃を乱射するテロリスト制圧の訓練などもあった。
松山西署の渡部成二署長は「有事の際には各機関の情報を収集分析し、的確な指示を出すことが重要になる。県内でのテロの発生を想定し、危機意識を持って対応したい」と講評した。