今治市朝倉下の朝倉緑のふるさと公園で、若者が雨上がりとみられる状態の滑り台(約70メートル)を猛スピードで滑り派手に転げる動画がインターネット上で拡散し、管理する市は26日までに滑り台を使用禁止にした。市公園緑地課は「ルールを守れば安全に利用できるが、このままでは不測の事故が起こりかねない」と説明し、注意事項をより明確に伝える看板に改め10月初旬にも使用を再開したいとしている。
 同滑り台は最近、テレビ番組で「日本一危険な滑り台」として紹介され「怖すぎる」などとネットで話題になった。短文投稿サイト「ツイッター」では、若者が雨の後らしい状況やボードに乗った状態で滑り、降り口の緩衝用マット(約4メートル)を越えて転倒する動画が拡散している。
 市は外部の連絡を受け現地を確認。動画の影響で利用者が増えているとみて23日、乗降口にテープを張って使用を禁じた。
 公園には26日も動画を見たという四国一周旅行中の大学生グループが訪れ「面白そうで立ち寄った。滑りたいが使用禁止だし、角度も急で怖い」と滑り台を見上げていた。
 同公園は旧朝倉村が整備。以前から、スピードが出る雨上がりなどには滑り台の使用自粛を促し「小さな子ども」は原則禁止とする看板を立てている。同課は今回のような滑り方による事故は把握していないというが、使用禁止への理解を求めている。