愛媛県は4日、青色発光ダイオード(LED)の開発で2014年のノーベル物理学賞を受賞した米カリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授(60)=大洲市出身=に、知事表彰として最高位に位置付けている「県民賞」を贈った。
 県民賞は県民の模範として卓絶した功績があった人物を顕彰し、文化の進展などを図るのが目的。贈呈は1957年の賞創設以来5人目で25年ぶり。
 県庁正庁での贈呈式には、県内の市町長や経済団体などの代表者ら約60人が出席。中村時広知事は「閉塞(へいそく)感が漂う我が国で、暗闇を明るく照らすLEDの光のように、研究者や子どもたちに大きな夢と希望を与えていただいた」とたたえ、賞状とメダルを手渡した。