愛媛県四国中央市新宮地域と徳島県三好市の境に広がる塩塚高原で、赤ソバの花が見頃となっている。標高1000メートル近い高原では冷気をまとった風がススキの穂を揺らす中、ピンク色のじゅうたんが彩りを添えている。
 元市消防職員の出水力さん(62)=新宮町新瀬川=と霧の森青空市「かほり」会長の高橋昭一さん(57)=新宮町新宮=が、地域おこしを目的に今年から栽培。観光施設「霧の高原」(新宮町上山)近くの畑約10アールを借り受け、シカやイノシシなど獣害防止の柵で覆い育てている。
 高橋さんによると、収穫は11月中旬ごろ。主に種として来シーズンの栽培に使う予定だが、そば打ち体験などにも活用できるようにしたいという。「ススキとともに和んでもらえたら」と話している。