愛媛県久万高原町の秋祭りが2日、久万地域を皮切りに始まった。2日は同町久万の町役場前でみこしの鉢合わせがあり、迫力満点の激突が大勢の住民を魅了した。
 鉢合わせは三島神社(同町菅生)秋季例大祭の行事として毎年実施。午前9時ごろからの神事の後、久万、菅生、野尻各地区のみこし計3体が、4回の鉢合わせを行った。
 かき手は「もてこい、もてこい」と勇ましく声を掛けた後、かき棒を交差させるようにみこしを激しくぶつけ合った。衝突の瞬間には「ドシッ」と重い音が響き、力いっぱいの押し合いを披露。取り組みが終わると、それぞれのかき手が「どうじゃ、どうじゃ」とみこしを差し上げ、勇壮さを誇っていた。
 町内では美川地域で6日と15、16の両日、柳谷地域で14日、面河地域で17、18の両日に秋祭りが行われる。