フィールドワーク理解を 愛媛大で学術シンポ 学生ら150人参加
愛媛大法文学部の学術シンポジウムが9日、松山市文京町の同大であり、各分野の研究者がフィールドワークの魅力について講演した。
自己学習能力を高める手法の一つとしてフィールドワークへの理解を深めようと開催。学生や市民ら約150人が参加した。
名古屋大大学院環境学研究科の横山智教授は、環境破壊とされていたラオスの焼き畑農業についての研究を紹介。「どんな病気(環境問題)をどう治療(解決)するか」という臨床環境学の視点で焼き畑の背景や意義を読み解いた経験を語り、「誰にとってのフィールドワークかを考えながら取り組む姿勢が大切。調査者は成果を還元、発信し、被調査者と互いに成長できるものにしなければいけない」とアドバイスした。
ハンセン病「特別法廷」問題で最高裁の有識者委員会座長を務めた金沢大の井上英夫名誉教授は「現地・現場主義が重要」と強調。患者と出会い、人権保障への思いを強めた経験などを振り返り、「自分の聞きたいことだけ聞き、それが全てだと思い込むのが一番いけない。一歩二歩踏み込むことで、自分の知らない世界を知ることができる」と自ら足を運び考えることの大切さを訴えた。
フィールドワーク理解を 愛媛大で学術シンポ 学生ら150人参加
愛媛大法文学部の学術シンポジウムが9日、松山市文京町の同大であり、各分野の研究者がフィールドワークの魅力について講演した。
自己学習能力を高める手法の一つとしてフィールドワークへの理解を深めようと開催。学生や市民ら約150人が参加した。
名古屋大大学院環境学研究科の横山智教授は、環境破壊とされていたラオスの焼き畑農業についての研究を紹介。「どんな病気(環境問題)をどう治療(解決)するか」という臨床環境学の視点で焼き畑の背景や意義を読み解いた経験を語り、「誰にとってのフィールドワークかを考えながら取り組む姿勢が大切。調査者は成果を還元、発信し、被調査者と互いに成長できるものにしなければいけない」とアドバイスした。
ハンセン病「特別法廷」問題で最高裁の有識者委員会座長を務めた金沢大の井上英夫名誉教授は「現地・現場主義が重要」と強調。患者と出会い、人権保障への思いを強めた経験などを振り返り、「自分の聞きたいことだけ聞き、それが全てだと思い込むのが一番いけない。一歩二歩踏み込むことで、自分の知らない世界を知ることができる」と自ら足を運び考えることの大切さを訴えた。