マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの抗体保有率を住民対象に調査している愛媛県は7日、伊予市市場のJAえひめ中央伊予営農支援センターで農林業従事者の採血調査を行った。
 SFTSはウイルスを保有するマダニにかまれると感染。高熱などの症状が主な特徴で、重症化に伴い死亡する場合もある。県内では21人の患者が確認され、うち全国最多の8人が死亡している。県によると、住民に対する抗体保有率調査は全国で初めて。
 7日は伊予市、砥部町の50歳以上の男女29人がマダニの刺咬(しこう)歴やペットの飼育状況などを調査票に記入し採血に協力した。
 調査は県と国が中南予で農林業に従事する50歳以上を対象に実施しており、7日現在625人が採血を終えている。結果は2016年3月に公表予定。