ママに抱かれすやすや チンパンジー赤ちゃん誕生
愛媛県立とべ動物園(砥部町上原町)にチンパンジーの雄の赤ちゃんが9月30日誕生し、一般公開が始まっている。母親の胸に抱かれながらすやすやと眠る姿に来園者が目を細めており、担当飼育員は「群れでのアットホームな生活を見てほしい」と呼び掛けている。
父親ロイ(20歳)と母親ツバキ(19歳)は、ともにブリーディングローン(繁殖のための無償貸借)で昨秋来園。園では8月にロイとスズミ(19歳)の間に雌のミライが生まれ、計6頭となったチンパンジー舎はさらににぎやかになった。
担当の中西一則さん(53)によると、赤ちゃんは体重約2キロ。日に日に体がしっかりし、ツバキの体にしがみつく姿に力強さが増している。仲間との同居を始めており、「チンパンジーはあいさつの仕方やルールをまねしながら学ぶ。群れで暮らせることは子どもにとって理想的」としている。