芸術や思想など多彩な分野で活動し、19世紀を代表する英国の偉人と呼ばれるウィリアム・モリス(1834~96年)のデザインに焦点を当てた「ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡」の開展式が6日、愛媛県松山市堀之内の県美術館であった。7日に開幕、会期は2月12日まで。
 モリスはロンドン郊外生まれ。詩人や作家、社会運動家などの顔も持ち、国内各地を移り住みながら、幅広い創作活動を続けた。中世の手仕事への回帰を目指す「アーツ・アンド・クラフツ運動」を主導するなど「近代デザインの父」とも称される。
 会場にはモリスがデザインしたテキスタイルや壁紙、家具、書物など約130点を展示。