リオデジャネイロ・パラリンピック柔道女子57キロ級の銅メダリスト広瀬順子選手(26)=愛媛県松山市在住、伊藤忠丸紅鉄鋼=と、夫で男子90キロ級に出場した悠選手(37)=同=の祝賀会が29日、松山市内のホテルであり、夫婦でつかんだメダル獲得の偉業を祝福した。
 順子選手は山口県出身。悠選手と2015年10月に結婚し、リオ・パラ五輪に出場した。3位決定戦でスペイン選手を破り、銅メダルに輝いた。柔道女子で日本勢初のメダリスト。
 祝賀会は悠選手の母校宇和島東高校柔道部OBでつくる「広瀬悠・順子夫妻を支援する会」(田所和人会長)が開催し、柔道関係者ら約90人が出席した。田所会長が「2人は特定の指導者がおらず、夫婦で考えながら練習を積み重ねた。悠選手が順子選手のコーチ役を務め、2人で勝ち取った銅メダル」とねぎらった。
 一緒に練習している松山東雲女子大・短大柔道部の部員から花束を受け取り、順子選手は「選手村では食事や筋力トレーニングを夫と一緒にして、リラックスしたいい状態で試合に臨むことができた。今回の銅メダルは自分の力を出し切れた」と振り返った。
 次の目標は20年の東京パラリンピックで夫婦そろってのメダル獲得。夫の悠選手は「まだ4年間あるので、しっかりと練習し、2人で金メダルを目指したい」と前を見据えた。