リーフレットで高齢者事故防げ 愛媛損保会など作製
21日から始まった秋の全国交通安全運動に合わせ、日本損害保険協会四国支部愛媛損保会(伊東毅嗣会長)と愛媛県損害保険代理業協会(稲沢真一会長)はこのほど、県警と協力して交通事故防止の啓発リーフレット約3万5千枚を作製した。保険会社や代理店の社員が契約などで高齢者宅を訪問する際に配布する。
県警が推進する「シニア・セーフティ・プロジェクト2016」の一環で、交通安全講習を受ける機会のない高齢者に直接、事故防止のポイントなどを伝えようと実施。リーフレットは、道路横断時の安全確認や反射材と自転車用ヘルメットの着用などを呼び掛けている。
県警本部で進発式があり、両団体や県警から6人が出席。伊東会長は「『坊っちゃん』のキャラクターを取り入れ、親しみを持ってもらえるようにした。安全確認などの重要性を啓発したい」と話し、県警の藤田聡彦交通部長は「戸別訪問による直接指導は、事故を減らす大きな力になる」と期待を込めた。
23日は稲沢会長が、伊予市三秋の木材加工会社を訪れ、元会長の西下芳雄さん(88)にリーフレットを手渡した。西下さんは「わざわざ訪ねてきて話をしてもらうと、より交通安全に気を付けようという気持ちになった。社員にも無事故無違反を呼び掛けたい」と話した。