子どもたちに古里の歴史や文化、産業などを伝える「かみじま郷土大楽(ふるさとだいがく)」が7日、愛媛県上島町岩城であった。町内の小学生16人が、収穫や草抜きの体験などを通じて岩城島特産のレモンについて学んだ。
 上島町は2004年に離島4町村の合併で誕生したが、橋で結ばれていない島もあり、陸地部と比べ町内の交流人口が限られる。郷土大楽は、触れる機会が少ない各島の産業や歴史を学んでもらい、子どもたちの郷土愛を育もうと、町社会福祉協議会が12年から開催。住民を講師に迎え、20~40代の住民35人がボランティアで支えている。
 7日は、12年前に京都市から岩城島にIターンして農園を営む古川泰弘さん(46)が講師を務めた。子どもは古川さんから無農薬農法の説明を聞き、とげで指を刺しながらレモンを収穫した。昼食は、レモンを餌に育てたレモンポークのバーベキューやレモネードを味わった。