愛媛県の上島町議会(定数14)は23日、同町弓削下弓削のせとうち交流館で議員協議会を開き、11月6日任期満了に伴う次回町議選を、現行の旧4町村単位での選挙区制でなく、全町1区制で実施することを確認した。魚島地区のみ選挙区を設ける条例案提出を目指していた松原弥一氏(魚島選挙区、無所属)が「条例案を出さない」と明言した。
 町選挙管理委員会などによると、町議会は2004年10月の合併による上島町発足後、3回の町議選を前に、それぞれ選挙区設置の条例を可決。前回12年11月選挙に適用した条例は弓削(定数6)、生名(3)、岩城(4)、魚島(1)の各選挙区を設け、適用期間は選出議員の任期限りと定めている。
 合併協定書では、合併後最初の町議選に限り旧町村ごとに選挙区を設け、以後の選挙では魚島地区の議員1人を確保できる方法を別途考慮するとしていた。