愛媛県宇和島市吉田町西小路の吉田公民館で中国語を学ぶ16人がこのほど、8カ月かけて手作りの中国語テキストを完成させた。日常会話に加え、自ら足を運んで取材したり、資料を調べたりした市内の名所や行事などを中国語で紹介している。
 旧吉田町は1990年、中国・浙江省象山県とかんきつの栽培技術を学ぶ研修生を受け入れる友好関係を結んだ。中国語講座は95年に開講。21年目の今年は、中国出身で市国際交流員の王姿〓(オウ・シケン)さん(35)の指導で約40人が学ぶ。
 タイトルは「受講生によるハンドメード 中国語会話テキスト」。平均年齢64歳の16人が2014年7月、会話力アップへ教科書作りに着手し、「地域の魅力を発信したい」と歴史や文化を紹介するページも設けた。
 B5判146ページ、1300円。購入などの問い合わせは宇和島市役所吉田支所。