愛媛県内有数のモモの産地松野町で、柔らかな果肉が特徴の主力品種「白鳳」の収穫が最盛期を迎えた。生産者は9日、手間暇かけて育てたモモを接近する台風8号に飛ばされまいと、収穫を急いだ。
 町内では43軒がモモを栽培。収穫作業は8月上旬まで続き、出荷量は昨年並みの約25トンを見込む。JAえひめ南を通じ松山市や宇和島市に出荷する。
 同町延野々の岡本恒夫さん(80)と幸子さん(76)夫婦は、台風に備え3日前から枝の支えを強化するなど対応に追われ、9日は早朝から収穫開始。小雨が降る中、色づきがよく丸々と太ったモモを見極めては、次々と摘み取った。