愛媛県新居浜市を代表する神社の一つ、同市一宮町1丁目の一宮神社(矢野哲夫宮司)が、耐震構造に問題があるとして社殿を建て替えることを9日までに決めた。神社によると、大規模改築は約120年ぶり。総工費は3億5000万円を見込み、地元企業や氏子からの寄付を募った上で数年以内に着工、2017年9月完成を目指す。
 矢野宮司(67)によると、同神社には709(和銅2)年に大三島(今治市)の大山祇神社から分祀(ぶんし)された記録が残る。氏子は市内神社で最多の約1万世帯。参道のクスノキ群は国の天然記念物に指定されている。
 現存の社殿は、1705(宝永2)年建築の本殿と、本殿に結合した1897(明治30)年建築の入り母屋造りの拝殿、戦後建築された幣殿からなる。