愛媛県松山市は16日、市保健所生活衛生課の30代の男性主事が、上司に無断で市営墓地使用権を継承するための許可証に市長公印を押して申請者に交付するなど、墓地管理に関する不正な事務処理が38件あったと発表した。
 市によると、不正事務処理の内訳は、市長公印を無断使用するなどした許可証交付が11件、使用区画返還届などの事務処理遅れが27件。市長公印は課内にあり、課長らの許可なしに押印できないが、主事は正式な手順の文書に押印する際、無断で未決済文書に押していた。
 主事は2013年4月から墓地管理を担当。今年8月下旬から療養休暇中で、11月14日に市民から「墓地使用権継承を申請したが連絡がない」との電話があり、不正が発覚した。