四国電力は11日、愛媛県伊方町九町の伊方原発で、災害や事故状況の想定を事前に周知しない「ブラインド方式」の総合訓練を初めて実施した。
 総合訓練は年2回実施しているが、緊急時の対応力向上などを図るため、ブラインド方式を採用。訓練があることだけを知らされていたという職員ら約170人が参加した。
 地震発生のアナウンスが原発構内に流れると、増田清造所長らが事故対応の拠点になる緊急時対策所に集結。対応の総括役を務めるはずの責任者が出張で不在だったため、増田所長が代理を指名して情報収集や原発の状況把握に当たった。