国の有形文化財(建築物)に登録された愛媛県宇和島市本町追手2丁目の木屋旅館に8月下旬、チェックアウト後の空き時間を使ったカフェがオープンする。施設を有効活用するとともに、創業希望者を後押ししていくという試み。7月12日には1日だけプレオープンし、初めて一般客を迎える。
 今回の取り組みは、宇和島地域雇用創造協議会の創業支援事業。協議会が創業希望者と木屋旅館側とのビジネスマッチングを行い、宿泊の谷間となっている時間帯を利用した期間限定のシェアカフェ開始を決めた。
 第1弾となるのは、市内の主婦河野夏歩さん(54)とフットケアセラピスト清水美里さん(34)が共同運用する「癒やしのカフェ花音」。女性のための癒やしをコンセプトに、カフェスペースで地元食材にこだわったレモンピラフや野菜サンドなどの軽食類を、別室の中庭を望む和室ではフットケアメニューを提供する。