人力飛行機製作へ ネットで出資呼び掛け 愛媛大研究会
二宮忠八の夢、最新技術で実現へ―。愛媛大航空力学研究会「二宮翔会」は1日、低翼型人力飛行機の日本記録に挑戦しようと、インターネットで活動資金を募るクラウドファンディングを始めた。愛媛大では初の試み。事業費350万円のうち、3月31日までに自己負担分などを除く245万円の調達を目指す。
二宮翔会は2002年創部。八幡浜市出身で、日本飛行機の父と呼ばれる二宮忠八(1866~1936年)が発明した「カラス型模型飛行器」をモデルに、人力飛行機の開発に取り組む。
顧問で同大大学院の野村信福教授(52)によると、低翼型は翼の上に座席があるタイプ。会では「鳥人間コンテスト」などを通じて記録に挑戦しており、最高飛距離は2010年の769メートル。目標は日本記録となる2000メートルで、機体の軽量化などが必要だが、全国の強豪に比べ資金に乏しく機材を使い回しているという。大学に相談した結果、クラウドファンディングを活用することになった。