愛媛県今治市中心部に4月、空き店舗を利用した新たな交流拠点「今治ホホホ座」(共栄町1丁目)が誕生した。市街地ににぎわいを取り戻そうと、30~40代の市民が模索しながらさまざまな催しを企画している。
 市役所と今治港を結ぶ広小路沿いの9階建てビル1階に、23日夜、明かりがともった。
 今治ホホホ座を立ち上げたのは、会社員や農業など職業はばらばらの約10人。共同代表の豊島吾一さん(37)は、音楽イベントなどの企画経験から「空き店舗が多い商店街は、イベントでにぎわいが戻っても、何もない日には活気がない」と危機感を抱いていた。「店の形態の方がにぎわいに貢献できる」と考え、拠点づくりに踏み切った。
 今後はカフェやサッカー中継の観戦など、「メンバーが交代で『店主』となって企画し、多種多様な時間を過ごせる場所になれば。自由に人が行き来する場所にしたい」と話す。