今治北高校大三島分校(愛媛県今治市大三島町宮浦)の「島デザイン部」が、住民やサイクリストらが気軽に集える「島の休憩所」造りを始めた。プロの建築家らと既存の小屋を改修、3月に完成予定で、島の未来を描く拠点になることも夢見ている。
 部には1~3年の9人が所属。建築家の伊東豊雄さんが塾長の伊東建築塾と連携、文化庁の次世代地域文化の担い手育成事業の支援を受け、2016年度から活動する。デザインを学びながら地域に貢献することなどを目指し、昨夏は熊本地震被災者の交流施設に手作りの椅子を贈った。
 休憩所造りは、伊東塾のOBで大三島に移住し農業を営む瀬戸洋樹さん(30)から、農機具などを置く県道沿いの小屋(大三島町宮浦)の2部屋を提供してもらい始めた。