新聞を活用して学生のコミュニケーション能力向上などを目指す愛媛大と愛媛新聞社の連携講座が5日、愛媛県松山市文京町の愛媛大で始まった。2カ月で計8講座を行う予定で、初回は学生24人が仕事に役立つ新聞の読み方を学んだ。
 「魅力ある就職先の創出と地域が求める人材の養成に取り組む大学」を支援する文部科学省の補助事業を利用して実施。全学年が対象で、愛媛新聞社社員が講師となり、新聞を活用した講義やベテラン記者とのクロストークなどを行う。
 5日は読者事業部の大植美香部長が新聞の効率的な読み方を紹介。速報性や情報量など各メディアの特性を示し「新聞は情報を吟味し、価値付けしているのが最大の特徴」と話した。記事の配置について「アタマ」「カタ」「ヘソ」の順に重要と解説し「まずは見ることから始めて」とアドバイスした。
 見出しをいち早く探すミニゲームや印象に残った記事を切り抜いて発表するといったワークショップもあり、学生は楽しみながら新聞に親しんだ。法文学部2年の学生(19)は「新聞のどこに何の情報が載っているのかが分かった。探したい情報があれば新聞を使ってみたい」と話した。